[⸢kaʃi̥⸣ki]

カシキ

  • [品詞] 名
  • [意味] こわめし(強飯)。糯米や粳米を蒸篭や⸢クシ⸣キ[⸢kuʃi̥⸣ki](甑)で蒸しあげて作った強飯。多少、塩で味付けされて美味である。お盆の送りの日の夕食として、仏壇に供えた。「こわい<強飯>」のこと。「飯炊毛和須礼提<飯かしく事も忘れて>」『万葉集 892』、「可志久<かしく>、又宇牟須<うむす>『新撰字鏡』」の「可志久」の転訛。