[⸢soŋ⸣gaː]
ソンガー
- [品詞] 名
- [意味] (植)ショウガ(生姜)。「生薑、久礼乃波之加三(くれのはじかみ)」『和名抄』のこと。地下茎が横に伸びて黄色い塊根を形成する。辛味を有し、食用・香辛料として用いられる。ナ⸢カミ⸣ヌ ⸢シームヌ[na⸢kami⸣nu ⸢ʃiːmunu](中身の吸い物豚の臓物を調理する料理)に臭みを消す香辛料として用いられる。また、発熱した場合、特に傷口などから⸢ピン⸣グル[⸢piŋ⸣guru](冷え込み破傷風)が入ったときには、ソンガーを擂ってサ⸢キ[sḁ⸢ki](酒泡盛)とヤ⸢キマース[ja⸢kimaːsu](焼き塩)を混ぜて手揉みし、病人の傷口に当てて包帯で巻きつけ、頭から足の先まで擦り付けて治療した。医者のいない島で、経験をもとに、古老たちは糸満漁師が伝えた漢方治療をほどこした。