[ta⸢na⸣duru]
タナドゥル
- [品詞] 名
- [意味] 稲の種を蒔く行事。「種取り」の義。旧暦10月のミズノエ<壬>の日から10日間に亘って執り行われる。⸢ソージイバ⸣チ[⸢soːʤiʔiba⸣ʧi](精進飯初直径約7センチ、高さ約10センチの円錐形の握り飯を作ってお膳の四隅に1個ずつ置き、真ん中に大きなイバチを置いて火の神の前に供える供物)を火の神に供え、ブ⸢ナル[bu⸢naru](おなり神、戸主の姉妹)によって稲の種が順調に発芽し、生育するよう祈願される。そしてイバチは親戚の家にも配られた。種取り祭りには、サ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司女性神職者)やティ⸢ジリ⸣ビ[ti⸢ʤiri⸣bi](男性神職者「手擦り部」の義)達が神職者の家を回って稲種の順調な発芽と成育を祈願した後、神歌のタ⸢ナ⸣ドゥルアヨー[ta⸢na⸣duruʔajoː](種取りアヨー)や⸢ユングトゥ[⸢juŋgutu](種取りユンゴゥトゥ<「読みごと」の義か寿詞吉言>)を歌いながら、この時期に島の神歌を口承伝授させたという。種取り祭には鳴り物<楽器>は鳴らすことはタブーであった。