[⸢tiːʔina⸣ʃi̥ki]

ティーイナシキ

  • [品詞] 名
  • [意味] てぎね(手杵)。たて杵。単に、イ⸢ナ⸣シキ[ʔi⸢na⸣ʃi̥ki](杵、「稲舂」の義)ともいう。直径約10センチ、長さ約90センチの樫の円柱で作った杵。中央部を削って握りやすいように作ってある。普通は家庭の婦女子が一人で必要に応じて、必要な分だけ米を搗いた。⸢アイダ⸣チ[⸢ʔaida⸣ʧi](横杵⸢相槌」<『日葡辞書』>の転訛か)は複数の女性が一緒に米を搗く際に用いた杵である。家屋建築や祝儀、法事の際には庭に搗き臼を並べて、それぞれの臼に2~3人の婦人が向き合いながら米を搗くのが普通であった。昭和40年ごろから石垣島の精米所に依頼して米を送って精米してもらうようになった。精米賃は精米した米から差し引いて依頼者へ届けられた。