[pi⸢nakaŋ]

ピナカン

[品詞] 名
[意味] 火の神。竈(カマド)の神様。竈の後ろに3個の石を鼎形(カナエ|カタ)に据えて、パ⸢ナ⸣イキ[pa⸢na⸣ʔiki](花生け)に花卉の枝を挿して活け、⸢コー⸣ロ[⸢koː⸣ro](香炉)を配して拝む。3個の石はそれぞれ、ヤ⸢マ⸣イシ[ja⸢ma⸣ʔiʃi](山石)、⸢ヌー⸣イシ[⸢nuː⸣ʔiʃi](野の石)、⸢カーラヌイシ[⸢kaːranu ʔiʃi](川の石)を採取して当てるという。ス⸢ク⸣マ[su̥⸢ku⸣ma](稲の初穂祭)で刈り取った初穂はピナカンに供えて竈の奥に一年間吊るしておいた。