[pi⸢ru]

ピル

  • [品詞] 名
  • [意味] (植)ヒル(蒜)。にんにく(大蒜)。葉や鱗茎を食用・薬用にする。鱗茎は甕に塩け、黒糖漬け、泡盛漬けにして茶請けや冬季の風邪薬に利用した。風邪が流行ると鱗茎を糸で貫き連ねて首に掛け、風邪予防に利用した。ピル(大蒜)はシ⸢ビナージナ[ʃi⸢binaːʤina](注連縄)に結んで厄払いにも用いた。発熱すると、鱗茎を⸢ダイ⸣パー[⸢dai⸣paː](擂鉢)で擂って塩と混ぜ、頭から背中へかけて掌(テノヒラ)で揉み、すりおろし、腹部から足へと摩り下ろした後に着衣させ、体を温めて解熱させた。「~野蒜摘みに 比流<ヒル>摘みに~」『古事記 中・歌謡』、「醤酢<ひしほす>に 蒜都伎合而<ヒルツキカテテ>~。万葉、3829」の転訛したもの。