[⸢maikari]
マイカリ
- [品詞] 名
- [意味] 稲刈り。「米刈り」の義。鳩間島ではス⸢ク⸣マ[su̥⸢ku⸣ma](稲の初穂祭り旧暦5月の壬に執り行われた)を過ぎると稲刈りの準備に入り、早い田圃では刈り入れが始まった。西表島北岸一帯にある⸢タータバ⸣ル[⸢taːtaba⸣ru](田袋)の各自の⸢ター⸣ヤー[⸢taː⸣jaː](田子屋)に、一週間、または10日の日程で宿泊して稲刈り作業を行った。⸢スー⸣マン[⸢suː⸣maŋ](小満、太陽暦5月20日)の頃から稲刈りが始まり、⸢ボースー[⸢boːsuː](芒種(ボウ|シュ)、太陽暦6月5日頃)の節に吹く⸢カーチー⸣バイ[⸢kaːʧiː⸣bai](南風夏至の頃に吹く南風)に吹かれて稲刈りをした。刈り取った稲は、プ⸢ス⸣シゥカ[pu̥⸢su⸣si̥ka](一掴(ツカ)みヒトツカ<一束>)ずつ、X字状に捻じったス⸢リ⸣バイ[su⸢ri⸣bai](刈り株)の上に置いて天日に干し、刈り終えたらそれを束ねてタ⸢ブ⸣ル[ta⸢bu⸣ru](束二掴みで一束(タバル)にしたもの)にし、それらを30束纏めてプ⸢スマラ⸣キ[pu̥⸢sumara⸣ki](一丸ぎ)にした。それらを田の畦の集荷場に積み重ね、フ⸢ナ⸣ジン[ɸu⸢na⸣ʤiŋ](⸢船積み」の義高さ約4尺、長さ約6尺に積み、上にトゥ⸢マー[tu⸢maː]<苫>を掛けて雨露を防ぐ)して置く。2、3日おいて脱穀機にかけて脱穀し、籾をカ⸢シガーフク⸣ル[ka⸢ʃigaːɸu̥ku⸣ru](南京袋朝鮮袋)に詰めて鳩間島へ運んだ。天気をみて籾を天日乾燥し、モ⸢ミパク[mo⸢mipaku](籾箱)に入れて保管した。