[⸢man⸣ʣui]

マンズイ

  • [品詞] 名
  • [意味] (植)パパイアの木。まんじゅか(万寿果)。幹は柔軟で約3~4メートルに育つ。葉はヤツデに似て40~50センチの大きさになる。葉柄は中空で60~70センチになり、子供たちはこれで水鉄砲を作って遊んだ。果実は楕円形で約20センチに成長する。内部に小豆大の種子が20~30個ほど認められる。未熟果は濃緑色であるが、完熟すると赤黄色になり、芳香を放つ。未熟菓の皮を剥くと白い乳液状の汁が出る。この未熟菓を⸢マン⸣ガナ[⸢maŋ⸣gana](下ろし金)で下ろして、魚肉や豚肉と煮たり、炒ったりして食した。また、シ⸢チ⸣ビシチビー[ʃi̥⸢ʧi⸣biʃiʧibi](節日祭日)のイ⸢ラキ⸣ムヌ[ʔi⸢raki⸣munu](炒り物炒め物料理)にも必須の食材であった。各家には2~3本のパパイアが植えられていた。幼児語の⸢マン⸣ジュー[⸢man⸣ʤuː](女性の性器)は⸢マン⸣ズイ(パパイア)からの派生語という『八重山語彙』。パパイアの幹の根に近い方の髄部は食用になる。灰汁抜きをして魚や豚肉と煮しめると美味である。