[mu⸢tusaka⸣sa]

ムトゥサカサ

  • [品詞] 名
  • [意味] 友利御嶽の司(神女)。ム⸢トゥ⸣ウガン[mu⸢tu⸣ʔugaŋ](本お願本御嶽)のサ⸢カサ[sḁ⸢kasa](司神女)の義。代々仲底家の血を引く女性の中から、神前で祈願してウ⸢ク⸣ジ[ʔu⸢ku⸣ʤi](「御籤(オ|クジ)」の義神前に供えた米粒を組み合わせて神意を占(ウラナ)う儀式)をバ⸢リティ[ba⸢riti](割って卜占(ボク|セン)して)決められたホ。1992年現在、加治工千代氏がム⸢トゥサカ⸣サ(本司)を勤めている。古老の記憶に残る大正期の本司は⸢ダイ⸣ケヌアッパー[⸢dai⸣kenu ⸣ʔappaː](大工家のお祖母さん大工ヨボシ氏加治工家の血を引く子宝に恵まれなかったので、後に加治工家の三女を養女に入れたこの人が大工定市氏の妻、大工良氏である)である。昭和初期には、花城家の血を引く、シ⸢マフ⸣ケヌ ⸣アッパー[ʃi⸢maɸu⸣kenu ⸣ʔappaː](島袋家のお祖母さん加治工家から仲底家へ嫁した女性と同じ血を引く女性が花城家に嫁した人の血を引くといわれている)が司を勤められた。昭和十年代から戦後の昭和三十年代の終わりごろまでは、仲底家の血を引く、フ⸢ク⸣マレーヌ ⸣アンマー[ɸu̥⸢ku⸣mareːnu ⸣ʔammaː](友利家のお母さん<友利米氏>)がその神職にあり、昭和四十年頃から昭和六十年頃までは加治工家の血を引く、加治工千代氏がその神職にあった。